George Harrison / Cloud Nine (ジョージ・ハリスン/クラウド・ナイン)

画像1. Cloud Nine
2. That's What It Takes
3. Fish On The Sand
4. Just For Today
5. This Is Love
6. When We Was Fab
7. Devil's Radio
8. Someplace Else
9. Wreck Of The Hesperus
10. Breath Away From Heaven
11. Got My Mind Set On You
12. Shanghai Surprise (Bonus track)
13. Zig Zag (Bonus track)
ジャケット写真をクリックしていただけますとAmazonの試聴サイトへジャンプします。数曲は直接試聴可能です。(Real Playerが必要です)

11月29日・・・・・、「ビートルズ第3の男」と呼ばれたジョージが2001年に他界した日です。
奇しくもそのジョンの命日の9日前、ジョンが9という数字を自分のラッキーナンバーにしていたことを考えるとジョンを兄のように慕っていたジョージがこの日に他界したのは単なる偶然なのでしょうか・・・。

個人的にはこの「クラウド・ナイン」
ジョージの最高傑作である
と私は思っております。

ファーストシングル
Got My Mind Set On You


画像大ヒットしまして、ジョージにしてみれば久しぶりの全米1位(1981年、ジョンへの追悼歌「過ぎ去りし日々」以来)を獲得しましたが、残念ながらオリジナルではなく、ジェームス・レイの1962年のヒット曲のカバーですが、かなりアレンジを加えていてビートルズがカバーした曲をあたかも自分たちのオリジナルのようにアレンジしたことを髣髴させます。


前作から5年、当時「ジョージは音楽活動を引退するのではないか?」と噂された中、親友でもあるELOのジェフ・リンをプロデューサーに起用し、「世紀の大復活」と評せられ我々ビートルズ・フリークを非常に喜ばせた作品でした。ジェフ・リン率いるELOといえばあの「電車男」で用いられたテーマ曲「トワイライト」(クリックしますと試聴できます)で最近では有名ですが、「ビートルズに多大なる影響を受けたミュージシャン」であることは自他共に認めております。

そのジェフ・リンならではのアレンジに加えてジョージ特有の音楽感、そして何よりも我々ビートルズ・フリークを喜ばせたのがこの曲でした。

「FAB」(WHEN WE WAS FAB)


この曲は聴いていただければお分かりのようにまさにビートリーなメロディでリンゴの出演なども手伝い、それまでインド風ミュージックなどビートルズとは距離を置いていたジョージがポール同様にビートルズをひとつの自分の過去の功績として冷静に振り返られるようになったのではないかと思います。
事実この作品発表後、ほどなく、ジョージはあの「アンソロジー・プロジェクト」に積極的に関わり、新曲「Free As A Bird」ではジョージのスライドギターなど随所にこのクラウド・ナインでの技法、アレンジを取り入れているのではないかと思います。

レノン&マッカートニーという大天才の作曲家と比較されてどうしてもその才能を正当評価されないジョージではありますが、ビートルズ解散後、最初に大ヒット曲を発表したのは実はジョージです。
1970年発表の「オール・シングス・マスト・パス」は全英・全米第1位、対してポールの「マッカートニー」は全英は2位、全米は1位、ひどかったのがジョンの「ジョンの魂」全英8位、全米6位が最高・・・。
リンゴですら1973年に発表の「リンゴ」からのシングルカットで全米1位を獲得しています。
彼がジョンやポールと勝るとも劣らない才能を持ったミュージシャンであったことは疑う余地はないでしょう。

ジェフ・リン以外にもエリック・クラプトンとの親友関係・・・ともに同じ女性を妻とした複雑な間でありながら最後の最後まで親友であり続けた二人。
クラプトンは当時ジョージの妻であったパティの相談を受けているうちに本当に恋をしてしまいその想いを歌にしたのがあの名曲「レイラ」あることはあまりにも有名です。また1990年に愛息を失ったショックに打ちひしがれていたクラプトンに対し「一緒にツアーをやらないか?」と誘い・・・・そしてあの1度限りの
1991年最初で最後の日本公演が実現することになります。
そこではジョージのソロ作品以外にも「While My Guitar Gently Weeps」といったビートルズ時代の楽曲も披露してくれ日本のファンを喜ばせてくれました・・・・。

それから10年後・・・11月29日、武道館にはエリック・クラプトンがコンサートを行っていました。
すでに彼の元にはジョージの訃報が届いていたはずです。そして大の親友であったジョージの死にショックを受けないはずはありません。
しかしクラプトンは黙々と演奏を続け、ただ一言だけコンサートのステージ上でこう語ったそうです。

「この曲をジョージに捧げる・・・・」

その曲名は「Badge」クリーム時代のクラプトンがジョージと共作し、ジョージもリズムギターでレコーディングに参加した名曲です。

あれから5年・・・・・、1980年12月8日にジョンが凶弾で突然この世を去った日とは異なり、闘病生活からついに還ってくることなく逝ってしまったジョージの命日をこの作品を聞きながら想いをはせてみてはいかがでしょうか。20世紀を代表する独りの偉大なミュージシャンが確かに存在していたことを感じながら・・・・。

画像
(ポスター写真をクリックしますと貴重な日本公演の映像がご覧いただけます)

参考URL
B-NET:http://www.thebeatles.co.jp/contents/george/george_home.html
公式HP:http://www.georgeharrison.com/

参考URL
http://georgeharrison.com/

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この記事へのコメント

2006年12月01日 17:11
マスターさん、はじめまして。
TBありがとうございます。

ジョージのアルバムでいうと個人的には『慈愛の輝き』も捨てがたいですが、『クラウド・ナイン』も名盤ですよね。
シングルになった曲以外にも「That's What It Takes」をはじめいい曲が揃っていて僕もお気に入りの一枚です。

ではでは。
2006年12月01日 17:46
フクライフさん、はじめまして
こちらこそありがとうございます。

11月29日のジョージの命日にちなんでこの記事をUPしました。自分がリアルタイムで購入したアルバムでもあるのでとても思い入れがあります。

よかったらまた遊びにおいでくださいませ。
まるげん
2006年12月01日 20:07
マスター久しぶりっす。
ジョージ・ハリスンとはまったく関係ないのですが、凄いお店見つけました↓
http://www.g-com.jp/inokifoodsbusiness/index.html#
その名も「猪木酒場」(^^;
知ってた?
2006年12月01日 20:09
猪木酒場ですよ!
2006年12月01日 20:30
まるげん
サンキュー!
これは絶対いかなければなるまい!
今度行きましょう!!いいネタです!
2006年12月01日 20:42
ウッドエイトのマスターさん こんばんは。
ご無沙汰しておりました。すいません。

大変詳しく書かれていますね。こういう記事を書かなくてはいけませんよね。参考になります。

ビートルズ時代はジョンやポールの陰で思うように作品を発表出来ませんでしたからね。
解散後一気にその才能を発揮しました。
確か「最も長い間ヒットを飛ばし続けた男」としてギネスブックに認定されていた筈です。このアルバムを聴いてジョージを偲びましょう。
2006年12月01日 21:06
レノン&マッカートニーさん
お久しぶりです。私もご無沙汰していました。すいません。
おっしゃるようにジョージはビートルズ解散後一気にそれまでの鬱憤を晴らすかのように才能を開花しましたよね。一時期スランプな時期もありましたが、アンソロジーではポールと役割を完全に二分するほどの存在感を見せていますからね。
このアルバムはもっと早く記事にしようと思っていたのですが、やはり11月29日がいいなとおもい暖めていたら忙しくて2日遅れてしまいました・・・・。
2006年12月01日 22:10
 Wood Eightのマスターさん、こんばんは!
とても詳細で懐かしい内容のエピソードなど涙が出そうです。
これまで過小評価されすぎなジョージですが、彼の実力は我々ファンにはきちんと理解されていると思います。
 91年の来日の前のインタビューで、ジョージは「サムシング」をパティのために作ったのではない~ と断言しておりました・・
 また、クラプトンがくれたSGは重くて肩がこる(?)~とも言ってました(笑)。
 来日しているクラプトンの胸中には絶えずジョージへの思いがあるのでしょう。
残された側も辛いんですね(悲)。
 ともあれ、ジョージの残してくれた数々の名曲はこれからも私たちを優しく癒してくれることでしょう。
素敵な記事ありがとうございました!
2006年12月02日 09:54
ルーシーさん
いらっしゃいませ!ルーシーさんのサイトのジョージのイラスト、とても良かったです!
元々はヤンチャなテディボーイだったジョージがジョンと出会ってどんどん触発されて、ついにはインド音楽を世界にメジャーにさせるなどミュージック・シーンになくてはならない存在までになってしまいましたからね。
結構ジョージファンって多いんですよね。やはり印象的な名曲が多いからですね。
コメントありがとうございました!

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