桑田佳祐 「KEISUKE KUWATA」


今頃の夏が終わり、朝晩が涼しくなった時分になると、いつも思い出したかのように聴くんです、このアルバム。1988年に発表された桑田佳祐氏のファーストソロアルバムなのですが、かなり強い思い入れがあります。もう15年以上前の作品なんですね。
HP時代の「Wood Eight Cafe」でもとりあげましたし、大学のサークルの読み物にも寄稿したことがあります。またその大学時代の文章が笑っちゃうんですよ。以下がそうなのですが・・・

人知れず慕う気持ちがある。伝えられない気持ちがある。その気持ちを伝えるために伝えるためには、とても勇気がいる。器用な人ならば簡単に伝えられるだろう。ショパンならばピアノにのせて伝えるだろう。ゲーテならば情熱的な詩にするかもしれない。でも僕のような平凡な男は、そんな偉人のようなマネはできない・・・・・。そんなとき、誰かの歌に想いを託すことが誰にでもあるはずだ。「Keisuke Kuwata」は僕にとって、そんなアルバムかもしれない・・・
「Keisuke Kuwata」は、桑田佳祐にとって初のソロアルバムである。サザンのラテン系のリズムでもなく、KUWATABANDのようなロックでもない・・・静かな、それでいてストレートなアルバムである。「Ya Ya」「Melody」に近い物も感じるがそれよりももっと優しく、素直な印象を受ける。このアルバムは全体的にポール・マッカートニーやギルバード・オーサリバンのような“男の優しさ”を感じさせる。
張り裂けそうな想いを歌う「哀しみのプリズナー」 「今でも君を愛してる」、別れ行く友を歌う「遠い街角」、過ぎ去った夏の恋を歌う「誰かの風の跡」「悲しい気持ち」・・どれも名曲ぞろいであるが、一曲だけ選べと言われたら「いつか何処かで(I Feel The Echo)」を選ぶだろう。この曲がこのアルバムのベスト・トラックであり、素直な、男の気持ちを歌った曲ではないだろうか。
少年のおもちゃ箱のようなこのアルバムを秋の夜長に聞いてみるのみいいかもしれない・・・・


あ~、恥ずかしい(^^ゞ、若気の至りですよねえ・・・。何、クサい評論家ぶって書いているんでしょう、まだ20歳そこそこの頃ですから感受性が豊かだったのですが、まあ女の子のことしか考えていなかったのでしょうね。
とまあ自分の過去の恥部をさらけ出してしまいましたが、実はこのアルバムを聞くまではSASに対してはさしたる強い思い入れはなかったのですね。なんとなく聴いていたというレベルでして・・。もっとも、KUWATA BANDはロック要素がかなり強かったのでそうとうハマって聴いていましたが・・。というもののレコードを買うまでにはいたらず、私にとってはこの桑田さんのソロの最初の作品が事実上「最初にハマったSAS関連の作品」となっておりまして、この作品以降SASのバラードを初め全作品を購入して聴いていくことになるのです。

プロデューサーにはMr.Childrenで有名な小林武史氏も参画されており、おそらくこの作品から桑田さんとの関係は密接になっていったのではないでしょうか。
画像 画像今改めて聴きなおして見ますとスマッシュヒットとなった「いつか何処かで」「悲しい気持ち」は確かにそれまでSASでは表現をしてこなかったパターンで、名曲かと思います。
しかし、最近では、再評価されている「悲しみのプリズナー」「遠い街角」「誰かの風の跡」のほうがより楽曲的には好きになってますね。

詩的表現も豊か
桑田さんの作曲方法は先にメロディラインを決めてその上に詩をかぶせていくというパターンが大半だそうです。コードを押さえた後、原坊さんにメロディを音符にさせたり・・・などということもあるそうです。桑田さんの詩は普通に聴いていると「歌詞がさっぱりわからない」ということがよくあります。韻を踏んだり英語的な発音をかぶせたりなどといった例がそうですが、このアルバムでは詩人としての桑田さんの才能が発揮されていると思います。
「遠い街角」での「別れた駅に降り立つ度に振り返る街角」という綴り、「誰かの風の跡」「他人の空似ばかりの行き交う女性(ひと)にあきらめをなぞるような独り言」という詩は単純に過ぎ去った季節と恋と空しさを表現するにはあまりにも情緒豊かです。

ベストアルバム「TOP OF THE POPS」に収録された楽曲が最も多いのも納得です。

私の学生時代の稚拙な表現を用いるのでしたら少年のおもちゃ箱のようなこのアルバムを秋の夜長に聞いてみてはいかがでしょうか?

参考URL
STANDOOH! AREEENA!! C'MOOOON!!!

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この記事へのコメント

あや
2006年10月18日 22:54
 (´・ω・)ノ★*゚*☆*゚*こんばんは*゚*☆*゚*★ヽ(・ω・`)
なんだか・・急に聴きたくなっちゃいました!ん~~~~!
明日・・レンタル屋さんで借りてきちゃおうかしら!
学生の時の・・コメントも・・充分素敵でしたよ♪(。・_・。)ノ
2006年10月18日 23:19
あやさん
わたしのつたない文章はともかく、このアルバムは名盤かと思いますのでぜひ聴いてみてくださいな♪。
2006年10月19日 00:37
こんばんは!
私は『フロムイエスタディ』を猛烈に聞きました。BAN BAN BANは資生堂のNUDAという日焼け止めローションのCM曲だったような。
秋の私のNo.1は、間違いなく『遠い街角』です。もちろん『いつか何処かで』も最高ですね。イントロがせつなすぎます。(楽譜も買いましたた。)
今すぐ聴きたくなりましたよ~。
2006年10月19日 01:14
こんばんは。お邪魔いたします。
このアルバムは車のCDチェンジャーに乗っけてよく聴いた思い出が有ります。「悲しい気持ち」は初めて買ったCDシングル(死語?)でしたねえ。
 桑田さんのソロアルバムには奇妙な感じの曲が収録されていて「?」なことがたまにあります。不思議な楽曲も魅力的ですがこの作品は非常に真面目に取り組んでいるように思われその姿勢が感動を誘いますね。
2006年10月19日 07:37
えびさん
遠い街角はイントロのピアノが大好きです。富士フィルムのCMでも使われてましたよね。私のベストテイクは「誰かの風の跡」♪にぎわった夏の海ではなく今のような秋の時分に湘南辺りで聴くとモロにはまりそうです。
2006年10月19日 07:48
不思議の音楽館様
ご来店ありがとうございます。m(__)m
CDシングルではじめて買われたのが悲しい気持ちなんですか。当時まだMAXIシングルなんてなかったので長いジャケだったんですよね。結構抵抗あったのですが今にしてみれば8cmCDも懐かしいですね。「KESUKE KUWATA」はおっしゃるように初のソロのせいかあとのソロ作品に比べてマジメに作曲やアレンジ、アルバムの編成に取り組んでいるように感じます。次作の孤独の太陽はかなり余裕がでている感がありますね。
あや
2006年10月24日 20:45
▽・w・▽こんばんわんこ!(笑)
今日・・レンタルCD屋さんで・・このアルバムを借りてきました!
なんと・・・感想が・・すべて・・マスター様と同じ(驚き)きゃ(人≧∀≦)・*:.。.:*☆
当時の曲の好みと・・変わってくるんですね!驚いてます.。.:*・゜☆
音楽の好み・・似ていて嬉しいです♪
これから・・じっくり聴きますね♪
マスター様・・・・・
(人´ω`).ア☆.リ。ガ.:ト*ございました!
2006年10月24日 21:29
あやさん
こんばんワン(って私がやってもかわいくないですね(^^ゞ)。
聴いてみました?もし気に入っていただけてあやさんの時間が少しでも豊かになっていただけましたら幸いです。今の自分は遠い街角がいいですね。えびさんも記されてますけど、いい曲ですよ。

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